杖を選ぶとき、どれがいいか迷う人は多いです。種類も長さも様々で、いざ選ぶとなると悩んでしまいますよね。
この記事では、杖の種類ごとの特徴や選び方のポイント、旅行に持っていくときの注意点をまとめました。読み終わるころには、自分に合った杖がどれか見えてくるはずです。
杖には種類がある|自分に合うタイプを知ろう
杖にもたくさん種類があって、迷ってしまう人は多いはず。まずは代表的な4つのタイプを知っておくと選びやすくなります。
T字杖(一本杖)
もっとも一般的なタイプが、このT字杖です。持ち手がT字になっていて、片手で軽く支えるのに向いています。自立歩行はできるけど、少しバランスに不安がある人にぴったりです。軽くてシンプルな分、価格も手ごろなものが多いです。
多点杖(四点杖など)
杖の先端が3〜4本に分かれているタイプです。接地面が広いぶん安定感があり、T字杖より支える力が強めです。膝や足に力が入りにくい人や、転倒が心配な人に向いています。ただし平らな床向けの設計なので、砂利道や段差では少し扱いにくいこともあります。
ロフストランド杖・松葉杖
腕を通すカフ(腕輪)がついていて、腕全体で体重を支えられるタイプです。片足に体重をかけられない人や、下半身の力が弱い人に向いています。ケガの回復期に使う人も多いです。
折りたたみ杖
持ち運びやすさを重視するなら、折りたたみ杖が便利です。普段は杖なしで歩けるけど、長距離を歩くときだけ使いたい、という人にも合っています。バッグに収まるサイズになるものが多く、旅行との相性もいいです。
杖の選び方|長さ・グリップ・重さで決める
種類が決まったら、次は自分の体に合わせて細かい部分を選んでいきましょう。ここを妥協すると、使いにくさにつながります。
長さの目安は、身長によって変わります。杖の先端をつま先の少し前に置いたとき、肘が軽く曲がるくらいの高さがちょうどいいです。計算式としては「身長÷2+3cm」が使いやすく、靴を履いた状態の身長で計算するのがポイントです。端数は切り上げて考えてください。可能であれば、長さを調節できるタイプを選ぶと安心です。実際に履き慣れた靴を履いて、微調整しながら選んでみてください。
グリップは、素材と太さで握りやすさが変わります。手のひらが小さい人や握力が弱い人は、細めで柔らかい素材のグリップが合っています。逆にしっかり体重をかけたい人は、太めでフィットするグリップのほうが安定します。
重さも見逃せないポイントです。毎日使うものだからこそ、軽いに越したことはありません。ただし軽すぎると安定感が落ちることもあるので、実際に持ってみて確認するのがおすすめです。
杖は補装具費支給制度で購入できる?
杖を買うとき、制度を使えば安くなるのでは、と気になる人も多いはず。ここは種類によって対応が分かれるので、整理しておきます。
補装具費支給制度では「歩行補助つえ」が対象になっていますが、T字状・棒状の一本杖は対象外としている自治体がほとんどです。市販でも手ごろな価格で手に入りやすいことが、対象外にされやすい理由のひとつです。多点杖やロフストランド杖など、構造がしっかりしたタイプが対象になりやすいです。
65歳以上で要支援・要介護の認定を受けている場合は、話が少し変わります。歩行補助つえは、車いすなどと違って要支援1の軽い段階からレンタル対象になっているのがポイントです。1割〜3割負担でレンタルできるので、まずはケアマネジャーに相談してみてください。
申請の流れは、次の3ステップです。
- お住まいの市区町村窓口に相談する
- 必要なら医師の意見書をもらう
- 見積書を用意して申請する
制度の対象になるかどうかは自治体によって差があります。購入前に、お住まいの窓口で確認しておくと安心です。
旅行に杖を持っていくときの注意点
杖があれば旅行も安心、という人は多いはず。でも移動手段によって、気をつけたいポイントが少し違います。
飛行機への持ち込みルール
杖や松葉杖は、先端が尖ったものを除いて無料で機内に持ち込めます。金剛杖のような特殊な杖は対象外なので、この点だけ気をつけてください。JAL・ANAともに、杖や松葉杖が必要な人向けにプライオリティサービス(優先搭乗)を用意しています。搭乗口の係員に伝えれば、周りより先に案内してもらえます。
新幹線・電車での注意点
車内では、杖の置き場所に困ることがあります。足元に置くと倒れやすいので、座席のポケットや荷棚を活用するのがおすすめです。折りたたみ杖なら、バッグにしまえるので扱いやすいです。
予備の杖先ゴムを持っておくと安心
杖の先端についているゴムは、意外とすり減りやすいものです。旅先ですり減ると滑りやすくなり、転倒のリスクが上がります。予備のゴムを1つ持っておくだけで、こうしたトラブルを防げます。
まとめ
杖選びは、種類・長さ・グリップの3つを押さえれば大きく失敗しません。自分の歩き方や体の状態に合わせて、無理なく支えられるタイプを選んでみてください。
制度を使えば費用を抑えられる場合もあるので、購入前にお住まいの窓口で確認してみるのもおすすめです。旅行に持っていくときは、飛行機のルールや車内での置き場所も事前に確認しておくと、当日あわてずにすみます。

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