有料道路の障害者割引、本人名義のETCカードがなくても大丈夫
有料道路の障害者割引は、本人名義のクレジットカードがなくても申請できます。使うのは「ETCパーソナルカード」というクレジット機能のないETCカードです。
障害者割引は本来、障害者手帳と本人名義のETCカードがセットで必要です(未成年のうちは親権者名義でも対象になります)。ここでつまずく人が多いのですが、クレジットカードを作れない、作りたくないという人でも道は残っています。
私自身も障害者手帳を持っていて、実際にこの割引を使っています。以前は家族名義のETCカードで済ませていたのですが、申請にあたって自分名義のカードを用意する必要が出てきました。このときにクレジットカード以外の選択肢を調べた経験をもとに、申込画面の流れとつまずきやすいポイントをまとめます。
申請方法は2つ。オンラインか、市区町村の窓口か
有料道路の障害者割引は、オンライン申請と窓口申請のどちらかを選べます。スマホの操作に慣れていなくても、窓口申請という逃げ道があるので心配いりません。
- オンライン申請:自家用車を事前登録し、ETCで割引を受ける人向け。マイナンバーカードと対応スマートフォンを使う
- 窓口申請:障害者手帳を管理している市区町村の福祉担当窓口(自治体により「障害福祉課」「福祉事務所」など名称は異なる)で行う。代理人による申請も可能
「オンラインでしか申請できない」と思い込んで諦めてしまう人がいますが、そんなことはありません。窓口でも同じ割引を受けられます。
クレジットカードがない人はETCパーソナルカードを申し込む
本人名義のETCカードを持っていない場合、まずETCパーソナルカードを用意します。クレジットカード審査が通らない人や、そもそもクレジットカードを持ちたくない人でも申し込める、デポジット制のETCカードです。
手続きはETCパーソナルカードの公式サイトにある「ETCパソカ申込書作成」から進めます。入力するのは、申込者情報、住所、電話番号、デポジット額、支払い口座などです。
申込書の入力で引っかかりやすいところ
ここでよくある勘違いが「Web入力だけで手続き完了」だと思ってしまうことです。実際は違います。
- Web上で申込書のデータを作成する
- PDFで出力し、A4用紙に印刷する
- 指定された箇所に自署・押印する
- 本人確認書類を同封して郵送する
印刷やプリンターがない場合は、紙の申込書を取り寄せることもできます。ここで止まってしまう人が意外に多いので、「印刷して郵送する作業がある」という前提で準備しておくと迷いません。
デポジット額はどう決まる?
ETCパーソナルカードのデポジットは、高速道路の平均利用月額のおおむね4か月分で決まります。たとえば平均利用月額が5,000円なら、デポジットは20,000円になります。
| 平均利用月額 | デポジット額 |
|---|---|
| 750円まで | 3,000円 |
| 751〜1,250円 | 5,000円 |
| 1,251〜2,500円 | 10,000円 |
| 2,501〜5,000円 | 20,000円 |
| 5,001〜10,000円 | 40,000円 |
| 10,001〜15,000円 | 60,000円 |
| 15,001〜20,000円 | 80,000円 |
※執筆時点の情報です。金額やコース区分は変更される可能性があるため、申込み時は公式サイトの最新表示を確認してください。
年に数回しか高速道路を使わないなら、低いコースから検討して問題ありません。年会費は1,257円(税込・執筆時点)かかります。
デポジットは前払いではなく保証金
「デポジットを払ったら、その分の通行料金がなくなる」と誤解している人がいますが、これは違います。デポジットはあくまで保証金で、実際の通行料金は登録した口座から別途引き落とされます。
クレジットカードのETCカードでも年会費がかかるものは珍しくありません。デポジットと年会費の負担だけを見て「クレジットの方が得」と決めつけず、自分の利用頻度で比較してみてください。
なお、利用料金がデポジット額を超えると一時的にカードが使えなくなります。普段より高速道路を使う予定がある時期は、デポジットを多めに設定しておくと安心です。増額は事務局への連絡で対応してもらえますが、反映までに時間がかかるため、必要になりそうならなるべく早めに相談しておきましょう。
申込書を郵送してからカードが届くまで
申込書の印刷が終わったら、自署や口座情報に記入漏れがないか確認します。その申込書と本人確認書類を、ETCパーソナルカード事務局へ郵送します。金融機関の窓口に持ち込むものではないので注意してください。
その後の流れは次のとおりです。
- デポジットの払込用紙が届く
- デポジットを入金する
- 入金確認後、カードの発行手続きが進む
- カードが届いたらETC車載器にセットして利用開始
郵送から発行まで一定の日数がかかります。高速道路を使う予定が決まっているなら、直前ではなく余裕を持って申し込んでおくと安心です。
ETCパーソナルカードが届いたら障害者割引をオンライン申請する
ETCパーソナルカードが手元に届いたら、次は障害者割引の登録です。有料道路における障害者割引制度の公式申請サイトを開き、「オンライン申請(ETC限定)」から手続きします。
オンライン申請ではマイナンバーカードを読み取るため、マイナポータルを利用できるスマートフォンが必要です。事前にマイナポータルで利用者登録をすませ、身体障害者手帳や療育手帳の情報が連携されているかを確認しておくと、申請当日にスムーズです。
申請画面で入力する項目
- 本人情報・手帳情報の確認
- 登録する車両の情報(車検証を手元に置くとスムーズ)
- ETCカードの情報(ここに今回作ったETCパーソナルカードの番号などを入力)
申請を送信すると、登録したメールアドレスに受付の案内が届きます。入力に不備があった場合も、申請状況照会の画面から再申請できる仕組みがあるので、一度で完璧に仕上げようと気負う必要はありません。
オンライン申請が難しければ市区町村の窓口でもいい
スマホでマイナンバーカードを読み取る作業に不安がある人は、無理にオンラインを選ばなくて大丈夫です。障害者手帳を管理している市区町村の福祉担当窓口で、同じ申請ができます。
窓口では、障害者手帳や車両関係の書類を確認しながら手続きが進みます。「有料道路の障害者割引を申請したい」と伝えれば、担当窓口を案内してもらえます。
オンライン申請はETC利用を前提にした手続きです。自動車を事前登録しない場合は、そもそも窓口申請になります。「オンラインができないから割引も使えない」ということはありません。
申請してもすぐには割引が始まらない
障害者割引は事前登録制です。申請ボタンを押したその日から割引が使えるわけではなく、審査と手続きの完了を待つ必要があります。
証明シールが届いた場合は、障害者手帳の所定の場所に貼り付けます。そのうえで、登録したETCカードを使って通行してください。登録していない別のETCカードを使うと、割引が適用されないので注意が必要です。
よくある質問
Q. クレジットカードを持っていなくても障害者割引を申請できますか? A. できます。ETCパーソナルカードというクレジット機能のないETCカードを使えば、本人名義のカードとして登録できます。
Q. ETCパーソナルカードのデポジットは戻ってきますか? A. デポジットは保証金であり、解約時に返還される性質のものです。詳しい条件は公式サイトで確認してください。
Q. オンライン申請とマイナンバーカードは必須ですか? A. オンライン申請にはマイナンバーカードと対応スマートフォンが必要です。持っていない、または操作が難しい場合は、市区町村の福祉担当窓口で申請できます。
Q. 申請してからどのくらいで割引が使えますか? A. 審査・登録の完了後に利用開始となり、申請直後から使えるわけではありません。具体的な期間は自治体や申請状況によって異なるため、公式サイトまたは窓口で確認してください。
まとめ:クレジットカードがない人はこの順番で進める
クレジットカードを持っていなくても、ETCパーソナルカードを使えば有料道路の障害者割引を申請できます。流れは次のとおりです。
- ETCパーソナルカードの申込書を作成する
- デポジット額を決める
- 申込書を印刷して郵送する
- カードを受け取る
- 障害者割引をオンライン申請する
オンライン申請が難しい場合は、市区町村の福祉担当窓口でも同じ申請ができます。まずは自分がオンラインと窓口のどちらに向いているかを決めると、迷わず進められます。
ETCパーソナルカードの申込書作成は公式サイトの申込ページから、障害者割引のオンライン申請は有料道路における障害者割引制度の公式申請サイトから進めます。申請画面は更新されることがあるため、実際の入力時は公式サイトの表示を確認してください。
私自身も家族名義のETCカードを使っていたところから、自分名義のカードを用意する必要が出て手続きした経験があります。クレジットカードを持ちたくない、あるいは審査に不安がある人は、最初からETCパーソナルカードを選ぶのも一つの手です。手数料はかかりますが、クレジット会社のETCカードでも年会費がかかるケースはあるので、そこだけで判断せずに比較してみてください。
これからも「お得・楽ちん」に楽しめるバリアフリー旅の情報を発信していきますので、ぜひまた遊びに来てくださいね。
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